プロフィール

大島保克(おおしまやすかつ) [うた、三線(さんしん)]

 大島保克は、出身地である八重山諸島、沖縄各地に古くから伝わる歌と、自作のオリジナル曲などを、三線を弾きながらうたう唄者(うたしゃ)として、国内・海外の各地で演奏活動を行っている。これまで5枚のソロアルバム、2枚のコラボレーションアルバムをリリースしているほか、楽曲提供、朗読作品の音楽担当などの形で多数の作品に参加している。
 沖縄各地に古くから伝わる島唄を丹念に掘り下げうたい継ぐ"伝統島唄の新しい継承者"としての一面と、積極的にオリジナル楽曲を歌い様々なアーティストとのコラボレーションや楽曲提供を行う"新たな島唄の作り手"としての一面を、どちらも同時に"自身の島唄"として今にうたう。
 うたと三線による独りでの演奏スタイルを原点とし、その活動を広げている。

1969年
沖縄県石垣島白保生まれ。生家は村の歌い手として代々「ひばり」の屋号で呼ばれており、幼少の頃からうた、三線の好きな家族に囲まれて育つ。
1988年
八重山高校郷土芸能部の仲間と「ゆらてぃく組」を結成、八重山のうたや踊り、村遊びなどの公演を沖縄ジァンジァンなどで行う。
1989年
上京。
1993年
ファースト・アルバム『北風(にしかじ)南風(はいかじ)』(ポリスター)をリリース、ソロ・アーティストの道を歩み始める。『北風南風』は、オリジナル曲、民謡などで構成。アルバム中、BEGINの比嘉栄昇との共作「イラヨイ月夜浜」は請福酒造のCMソングとして採用され、BEGIN、加藤登紀子、夏川りみなど多くのアーティストに歌われている。映画『秘祭』(新城卓監督、石田慎太郎原作)でも使用された。
1996年
関西に移住。以後、独りでのソロコンサートを基本に、国内各地で演奏活動を続ける。各アルバムリリース時には、参加アーティストらとツアーを行っている。
1997年
大島保克&オルケスタ・ボレとして、移民をテーマとしたアルバム『今(なま)どぅ別(わか)り』(ディスクアカバナー)をリリース。収録曲「新湊節」が映画「BEAT」(宮本亜門監督)に使用される。
1998年
山之口貘トリビュートアルバム『貘』(高田渡監修)に2曲参加。鬼太鼓座『怒濤万里』に2曲参加。
1999年
セルフ・プロデュースによるセカンド・アルバム『東(あーり)ぬ渡(とぅ)』をリリース(ビクター・エンタテインメント)。ムーンライダーズの武川雅寛(ヴァイオリン・マンドリン)、木津茂里(太鼓・鳴り物)、パーシャクラブの新良幸人(笛・三絃)が参加。オリジナル曲と民謡を約半数ずつ収録。
2000年
サード・アルバム『我(ば)が島(すぃま)ぬ うた』リリース(ビクター・エンタテインメント)。全編、出身地である沖縄の八重山諸島の民謡のみ、全曲独りきりで録音。九州沖縄サミットの関連イベントの準備のため、初めての海外(アイルランド)へ。クラナドのボーカリスト、モイア・ブレナン(エンヤの姉)、イーファ・ニ・アーリとリハーサルを行い、沖縄で共にコンサートを行う。サミット期間中TBS『News 23』に出演して演奏。
2001年
1月、大友良英らとの「JAPANORAMA」ツアーに参加、イギリス、ベルギー計10ヶ所で演奏。9月、再びヨーロッパに招かれ、イギリス、アイルランド計7ヶ所で演奏。BBCラジオに出演し、スタジオでミニライブを行う。参加したツアーの紹介記事がThe Guardian紙、The Independent紙、The Wire、等に掲載され、大島のCDに関するレビューがfRoot等の雑誌に掲載される。英語で沖縄音楽を紹介する本『The Power of Okinawa』(John Potter著)に長文インタビューが掲載される。
2002年
4枚目のオリジナル・アルバム『島時間~Island Time~』をリリース(ビクター・エンタテインメント)。武川雅寛、笹子重治(ギター)、三沢泉(パーカッション)、BEGINの上地等(ピアノ/アコーディオン)が参加。オリジナル曲を中心とした構成。上地等との共作「生(ま)り島(じま)離(はな)り」、民謡も収録。      平良とみとショーロクラブのアルバム『ニライカナイ』(ソニーミュージックエンタテインメント)に参加。
2003年
平良とみ、ショーロクラブらと共に、ブラジル公演。NHK教育テレビの番組「ドレミノテレビ」に出演、UAのうたう「てぃんさぐぬ花」に三線と歌で参加。
2004年
平良とみの一人芝居と大島保克の唄による『太陽の童』を東京、沖縄、広島、金沢で公演。「ドレミノテレビ」を収録した『うたううあ~ドレミノテレビ~』(CD、DVD)がリリースされる。Kiroro『帰る場所』に1曲三線で参加。
2005年
5枚目のソロアルバムとして、UA、Kiroroの金城綾乃、サックスの坂田明、アルタン、中国古箏のジャン・シャオチンらをゲストとして迎え『島めぐり~Island Journey~』をリリース(ビクター・エンタテインメント)。NHKの番組「トップランナー」に出演。アイルランド大統領来日を記念しアイルランド大使館にて開催されたレセプションにて、アルタンと共に演奏。
2006年
アメリカのテキサス州オースティンで毎年開催される音楽見本市、サウスバイサウスウエストに出演。その後ニューヨーク、シカゴ、オークランド、サンタモニカで演奏。吉永小百合による朗読CD『第二楽章 沖縄から「ウミガメと少年」』(野坂昭如作)に音楽担当として参加(ビクター・エンタテインメント)。
2007年
アメリカ人ピアニスト、ジェフリー・キーザーとのコラボレーションによるアルバム『大島保克withジェフリー・キーザー』をリリース(ビクター・エンタテインメント)。ふたりのデュオ演奏を中心に、曲によってバンド編成を迎え、ニューヨークで録音。(本文右側上から二枚目の写真:大島保克とジェフリー・キーザー)
2009年
インド4都市(ムンバイ、チェンナイ、デリー、コルカタ)で鳩間可奈子、サンデーと公演を行う(国際交流基金主催)。
2010年
琉球新報社主催「第8回宮良長包音楽特別賞」受賞。
2011年
新作演劇「喜劇の歌舞劇『真夏の夜の夢』の音楽監督を務める(1月初演、7月キジムナーーフェスタ内で再演)。 世田谷パブリックシアターにて「沖縄 八重山の唄者 大島保克 島唄会2011桜月」コンサートを開催。 HEATWAVEの山口洋氏とともに「ロックと島唄いっちょやったろツアー」を敢行。長野、新潟、神奈川、富山、大分、福岡、沖縄などツアーで各所でライブを展開する。
2012年
4/18に5年ぶり、ソロとしては6枚目の「島渡る~Across the Islands」をリリースする。初の全曲オリジナル作品集。鳩間可奈子(うた、三絃、三板) 近藤研二(A.ギター、ウクレレ、他) 仲宗根"サンデー"哲(太鼓) 臼井かつみ(パーカッション、ドラム) 山口 洋[HEATWAVE](E.ギター、ブズーキ) 細海 魚[HEATWAVE](ハモンドオルガン、アコーディオン、E.ピアノ) などが参加。

写真(プロフィール本文右側、二枚とも):齋藤圭吾 © 2007 Victor Entertainment, Inc.


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